• 創業明治39年。日本一綺麗な仲卸。
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忘却と変容の彼方へ

毎度湯川です。
カミさんが何かの折に花束をいただいてきまして、部屋に生けてあったんですが、大体枯れてしまい、最後に霞草だけが残りました。
「霞草って強いな」と言うカミさんに、私は「まるであなたのお母さんのようだね」と答えました。

同居の義母は来月で97歳、食欲も自己主張も相当残して健在でおります。

そこでカミさんが「昔私のこと水仙に似てるって言ってくれたな」と。

私、「???」

まーったく記憶にございません。

ヒトの記憶は簡単に書き換えられることはずいぶん昔から知られていますが、私がそのようなことを申したとは、私から見たらカミさんの偽造記憶だ、ということになりますが、カミさんから見たら、私が直視したくない過去を忘れ去っているということになるでしょう。

義母の記憶はすでに現実とは全く関わりが無くなっております(我々のことは忘れても、犬の名前だけは忘れない)。

私の目の前に座りながら、違う現実の中にいるおばあちゃんに、これから晩御飯作ります。

頼むからおばあちゃんより生きてくれ、我が家のボンよ。
君だけがあちらとこちらの架け橋なのだから。



以上。