• 創業明治39年。日本一綺麗な仲卸。
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百姓のルサンチマン

毎度湯川です。

先日念願だったものをやっと購入しました。
コレです。
ホームセンターのDIYコーナーで見つけた「ヒバ丸棒」。

世間の皆様がこの棒を何に使うのかは存じませんが、私はコレを米の「摺り切り棒」として買いました。米を一合枡で量る時に使います。

独身時代、東京の風呂無し木造アパートで一人暮らしをしていましたが、米櫃だけは贅沢に、当時東急ハンズでいちまんえんした檜作りのものを買いました。その米櫃にこれも檜製の一合枡と摺り切り棒が付属していました。

その後枡以外は廃棄して、今はプラスチック製の(『お値段以上』の)米櫃を使ってますが、摺り切り棒がないことをずーっと不便に感じてきました。台所用品売り場を探してもそんなものは見つからず、この度、やっとそれらしいものを手に入れて使用を再開した次第です。

子供時代の家の手伝いの二本柱が、ご飯を仕掛けることと風呂掃除でした。まだ小学生の頃、今でもよく覚えていますが、母からきつく(『きつく』はたぶん大袈裟)教えられたのは、米を量る時には、枡は決してゆすってはならない、ということでした。

なぜなら枡をゆすって米を量るという行為は、年貢を取り立てる側の者がすることだから、と。

今から考えると、江戸時代以前の農民の価値観が地続きで私の時代まで繋がっている気がして面白いです。

母の母、つまり私の母方の祖母は農家出身で、さらにその祖父母の世代(ひいひい爺ちゃん婆ちゃんたち)は江戸時代の農民でしたでしょうから、当たり前といえば当たり前のこととも思えます。


実利的には、摺り切り棒を使い初めてから、ご飯の炊き上がりが一定になりました。今、新米の時期で、冷めても美味しい。米の価格も去年よりずっと高っかいし。

これから、昨日私が檜の一合枡(もちろん、決してゆすらず)と、ヒバの摺り切り棒でキッチリ測って炊いた冷やご飯をいただきます。

以上。

追伸
「ルサンチマン」の意味はご自身で調べてね。
参考:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%9E%E3%83%B3