万松青果ABWオフィス
「え?京都の中央市場って、10年以内に移転するんじゃないんですか?」
その通り、今現在鮮魚仲卸から順次工事が始まっており、そう遠くない将来に、青果仲卸も現在の場所から少し離れて移転します。
「10年以内に移転するのに、なぜ事務所に経費をかけるのですか?」
では、この激変の時代に、10年も現状のままでいいのでしょうか?
今回の事務所の改装費は「経費」ではなく、「会社の将来」「スタッフ」」のための「投資」です。
「経費」と「投資」は全く違います。
万松青果は、現状に甘んじることなく、オンリーワンでナンバーワンを目指しています。
会社やスタッフに投資するお金を惜しいと思ったことはありません。
「ABW]=「アクティブ・ベースド・ワーキング」
仕事内容に応じて、働く場所を自由に選択するワークスタイルのことです。固定席はなく、その時々の仕事内容によって、好きな席に移動します。
万松青果では、ABWの概念を万松青果流に解釈し、ここに実現しました。
一般的なオフィスでは、席が少し離れているだけで、入社以来ほとんど話したことがない人がいたり、心地よい自分の「陣地」に閉じこもり、他と打ち解けようとしない人がいたりすると思います。
しかし、他と打ち解けていないからと言って、その人の人格や、仕事そのものを否定してよいはずがありません。そのような人も、自分と同じように会社のために仕事をしているのです。
万松青果にとって、ABWとは「心地よい陣地」を取り払って「ココロの壁」を無くし、「従業員エンゲージメント」を高め、会社全体がさらにステップアップしていくための手段の一つであると考えています。
しかし、どれほど素晴らしい環境があっても、それだけでは何も変わることができません。すべては人、そしてその運用にかかっています。
一番最初に必要なのは、スタッフ一人一人、「自分自身が変わること」です。自分自身が変わらない限り、他の人も変わってくれないのです。
また万松青果オリジナルの運用方法も重要です。
「全員午前・午後で移動する」「事務スタッフは分散配置」{営業部のスタッフは席を空けず、他の人の隣に行く」ことにしています。
毎日違う人の隣で仕事をすることによって、その人が毎日している仕事の理解が進み、その人そのものの理解も進んでいきます。
万松青果ABWオフィスを運用して「一週間」で、会社の雰囲気が一変しました!
それでは、グーグルオフィスにも勝るとも劣らない(ちょっと小さいけど)、万松青果ABWオフィスをご紹介します。
テーマは「森のラウンジ」。
「木漏れ日ラウンジ」
エントランスから入ってすぐ、円形の「木漏れ日ラウンジ」があります。大きな樹の上にあるダウンライトの光が、木の葉で少しだけ遮られ、やわらかい木漏れ日がテーブルの上に落ちています。高い背もたれに囲まれて、くつろげる空間になっています。
手前には、ハイスツールのテーブルとチェアが置いてあります。
壁面は一面植栽されていて、ここが中央卸売市場の中であるとは、想像もできない空間です。
大きな樹の間から見える、ダウンライトの「木漏れ日」
天井の造形も、大迫力です。
一番のメインは「超大型昇降テーブル」。
合計二台あり、高さを上下に変更することができます!
忙しい午前中は立って、午後は落ち着いて座って仕事をしています。
配線は脚内に通され、電源もテーブル上に多数配置されているので、デスクの上がすっきりしています。
床はOAフロアになっています。
壁にはここ数年の社員旅行やイベントの写真がたくさん飾ってあります。
万松青果のオフィスは二店舗分のスペースですが、当初取り壊すはずだった中央の壁が構造上取り払えないことが分かり、苦肉の策で、両方の壁面に50インチの大型モニターを設置しました。
これにより、中央で分断されているオフィスに、一体感が出ました。
反対側から見たら、こんな感じです。
「ゆうせん当番」を新設し、スタッフ交代で自分な好きな音楽をかけられるようにしました。
あるときは「クラシック」、またある時は「演歌」、「サザンオールスターズ」や「沖縄民謡」もかかったことがあります。
万松青果は今後もさらなる進化を遂げていきます!